亜熱帯植物とは?
亜熱帯によく生育する植物の総称。ビロウ・ソテツ・ガジュマル・ヘゴなど。
出典:三省堂 大辞林
要するに温暖な地域でよく育つ食物のことなのですが、近年の気候変動により、愛媛県でも栽培可能な亜熱帯食物があるんじゃないかと考えています。
気候変動に柔軟に対応しながら、農業を発展させて行くために、農家さん達の協力も得ながら、亜熱帯植物の栽培方法の確立や普及活動を行っていきます。
現在の取り組み
現在、取り組み始めているのは「青パパイヤ」です。
主な生産地は沖縄や鹿児島ですが、特に青パパイヤは愛媛県では流通量も限られており、見たことがない人も多いかと思います。
青パパイヤ
パパイヤでまず連想するのは果実として食べる熟した黄色いパパイヤがまず思い浮かぶと思いますが、そうではなく、熟す前に野菜として出荷する緑色の青パパイヤを育てています。
ここまで聞くと「なぜ青いままで熟す前に出荷するの?」と感じたと思いますが、ちゃんとした理由があります。
青パパイヤの栄養価
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンB群
- 葉酸
- パントテン酸
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄分
- 亜鉛
- 銅
といった具合に総合的な栄養価に優れいています。
万寿果や万寿瓜などの別名もあり、健康長寿の野菜として注目されています。
そして青いまま食べるパパイヤの最大の利点は「パパイン酵素」が含まれていることです。
熟したパパイヤにはほとんど含まれていないパパイン酵素ですが、どんな特徴があるのかというと、
パパイン酵素は、強い分解力があります。
活性酸素を除去する機能やタンパク質分解酵素プロテアーゼ、糖質分解酵素アミラーゼ、脂肪分解酵素リパーゼを持っています。
また赤ワインの約7倍のポリフェノールやBクリプトキサンチン、イソチオシアネート、カルパインなどの抗酸化作用成分が豊富に含まれています。
そのため、植物酵素の王様と言われます。
青パパイヤは野菜として優れた特徴を持っているのに、愛媛県で普及していないのはもったいない!
ということで、愛媛県でもポピュラーな野菜として認知されるように普及活動や栽培方法の確立を行っていきます!
農家の方にも気軽にパパイヤ栽培に取り組んで頂けるように栽培方法などの記録を公開していく予定です。
また、馴染みがないだけに、パパイヤの食べ方が解らない!なんてお話を良く聞きますので、調理方法なども公開していけたらと思っていますのでお楽しみに!